ITパスポート資格習得に向けた過去問の解説と合格に向けた勉強方法 〜テクノロジ編〜

ITパスポートの取得に向けて一番問題数が多い、テクノロジ分野の過去問題を解説していきます。

サーバー関連の問題

問題:従来のサーバが個別に備える電源装置や外部インタフェースなどをサーバ間で共有し,
高密度化,省スペース化を実現したサーバシステムはどれか。

ウ:ブレード型サーバー
エ:ラックマウント型サーバー

正解はウ:ブレード型サーバーです。

ブレード型サーバーの説明
ブレードサーバーは、抜き差し可能なサーバーを複数搭載可能な筐体(ケース)内に搭載した形態のサーバコンピュータです。
ブレード(=刃)のように薄いサーバを挿し込むことで、ラックマウント型よりもさらに高密度に設置することを可能とするサーバとして開発され、電源ケーブルや冷却装置、外部インターフェイス等を、ブレードサーバでは筐体側に搭載し、各ブレードが共有します。
イメージ的には縦型のビデオ(若い世代にはわからないかも・・・)を差し込む感じです。

ウイルス対策問題

業務中に受信した電子メールの添付文書をワープロソフトで開いたら,ワープロソフトが異常終了した。受け取った電子メールがウイルスを含んでいた可能性が考えられる場合,適切な処置はどれか。

ア:PCをネットワークから切り離した後,OSの再インストールをする。
イ:
PCをネットワークから切り離した後,速やかにシステム管理部門の担当者に連絡する。
ウ:現象が再発するかどうか,必要ならワープロソフトを再インストールして現象を確かめる。
エ:社員全員にウイルス発生の警告の電子メールを発信する。

正解はイ:です。
解説
ウイルス感染が疑われる場合に、まずしなければいけないことは感染の拡大を防ぐことです。
そのためにも一刻も早くLANケーブルなどを抜いて、ネットワークから遮断することが大事です。
そして自分で判断することはせずに担当者に連絡をして指示に従いましょう。
ワープロに関する問題が出たのは10年以上前の問題ではあるものの、ウイルス関連に関する内容で類似問題が出る可能性はありますので、チェックをしておきましょう。

ネットワーク方式関連

店内に設置した多数のネットワークカメラから得たデータを,インターネットを介してIoTサーバに送信し,顧客の行動を分析するシステムを構築する。このとき,IoTゲートウェイを店舗内に配置し,映像解析処理を実行して映像から人物の座標データだけを抽出することによって,データ量を減らしてから送信するシステム形態をとった。このようなシステム形態を何と呼ぶか。
ア:MDM
イ:SDN
ウ:エッジコンピューティング
エ、デュプレックスシステム
正解はウです。
今回は専門用語が非常に多い為、一つずつ解説していきます。
ア:MDM
Mobile Device Managementの略です。
企業がスマートフォンなどのモバイル端末を貸与して業務を行う際に、そのモバイル端末を遠隔から一元管理する仕組みです。
設定の一元管理、紛失や盗難時のためのリモートロック・リモートワイプ、アプリのインストール禁止機能等が提供されます。

イ:SDN
Software Defined Networkingの略。ソフトウェア制御によって、物理的な接続形態に制限されない動的で柔軟なネットワークを作り上げる技術全般を表します。OpenFlowというプロトコルを使用します。

ウ:エッジコンピューティング
正しい。エッジコンピューティングは、IoTデバイスの近くに中間処理を行うIoTゲートウェイを配置することで、IoTサーバに送るデータ量を減らしたり、ネットワーク遅延を低減したりするシステム形態です。

エ:デュプレックスシステム
デュプレックスシステムは、主系と待機系からなる2系列の処理システム構成で、主系に障害が発生した場合に、主系で行っていた処理を待機系に引き継いで処理を継続する方式です。

以上本日は3問解説させていただきました。

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